株式や投資などの資産運用は副収入を得たい人やFIRE生活をしたい人にうってつけである。
しかし、必ず儲けられるわけではなく、暴落した時に大損するというリスクがつきまとう。
特に初心者が一攫千金を狙って無茶なトレードを行ったことにより、自滅してしまうケースが多い。
本記事では、資産運用初心者が知っておくべき特徴、メリット・デメリットについて解説している。
資産運用を始めたいと思っている人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
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目次
★資産運用とは?
資産運用とは、預貯金や株式、債券、投資信託などの金融商品を利用して、資産を効率的に増やすことをいう。
資産運用には大きく「貯蓄」と「投資」の2種類があるため、必ずしも投資だけを指すわけではない。
預金など貯蓄性の高い商品を選ぶことも一種の資産運用といえるのだ。
★資産運用の特徴
資産運用を行うには、長期的な安定運用を心掛け、一時的な要因で大きく変動するリスクを分散させることが基本となる。
資産運用と似た言葉に「投資」があるが、投資は企業や不動産など「利益が取れそう」「成長の見込みがある」と感じたものに資金を投じることを指している。
一方、資産運用は自分の資産を増やすことを目的に「金の置き場所」を考えることをいう。
★資産運用の種類
資産運用には様々なものがあり、自分に合ったものを選ぶ必要がある。
代表的なものを以下に述べるので、参考にしてほしい。
預貯金
銀行や信用金庫などの預貯金口座に金を預けることも、資産運用の一種。
預貯金口座は、銀行や信用金庫などの窓口またはインターネットで開設が可能だ。
預貯金は、資産状況にかかわらず始められるもっとも身近な運用方法であり、リスクも低いが、その一方で高いリターンは期待できない。
預貯金の魅力は、必要なときにお金をすぐに引き出せる流動性の高さにある。
また、金融機関が経営破綻しても、預金保険制度により預金者1人あたり元本1000万円とその利息が保証される。
このような安全性の高さも、預貯金の主な特徴だ。
ただし、預貯金にもリスクがあり、代表的なのが「インフレリスク」である。
インフレリスクとは、物価の上昇(インフレーション)によって貨幣価値が下がり、預貯金口座にある金の価値が目減りすることだ。
誰でもできる方法だが、銀行やゆうちょの金利は低いので、効率が悪いという欠点を持つ。
外貨預金
外貨預金は、米ドルやユーロなどの外貨で預金をすることをいう。
外貨預金口座は、銀行や証券会社で開設が可能だ。
外国通貨への交換をともなうこと以外は、基本的に円預金と仕組みが同じであるため、投資経験がない人でも始めやすい。
外貨預金の特徴は、日本よりも金利が高い国の外貨で預金をするとより多くの利息を得られる可能性がある点だ。
また為替レート次第で、利益が発生することがある。
為替レートは、異なる種類の通貨を交換するときの交換比率である。
たとえば、1ドル120円のときに外貨預金を始めた場合、1ドル125円の円安になったタイミングで払い戻しをすると、1ドルにつき5円の利益を得られる。
一方で1ドル115円の円高になったときに払い戻すと、1ドルにつ55円の損が発生する。
外貨預金には為替リスクがあるため、為替差による損失を避けるためには、為替レートを確認して払い戻すタイミングを考えることが重要となる。
また外貨預金には、預金保険制度による元本保証がないため、金融機関が倒産したとき、外貨預金口座にある金は保護されないという欠点があるのだ。
生命保険
生命保険は、保険をかけられている人(被保険者)が亡くなったり、所定の高度障害状態になったりしたときに保険金が支払われる商品である。
生命保険会社や保険の代理店、銀行などで加入できる。
また、貯蓄性を持つ生命保険は、資産運用の手段として活用可能だ。
例えば、死亡と高度障害に一生涯備えられる「終身保険」は、保険料払込期間終了後に解約をすると、既払い保険料よりも多い解約返戻金を受け取れる場合もある。
万一に備えながら資金を準備したい人は、終身保険が主な選択肢となるだろう。
他にも教育資金を積み立てられる「学資保険」や、契約時に決めた年齢になると年金を受け取れる「個人年金保険」などがあり、運用目的に合った商品を選べる。
また、生命保険に加入して保険料を支払うと「生命保険料控除」という税の優遇措置を受けて、所得税や住民税を軽減できる可能性がある。
生命保険の主な注意点は、元本割れのリスクがあることだ。
加入してから短期間で解約をすると、受け取れる解約返戻金がそれまで払い込んだ保険料を下回るおそれがある。
加えて保険会社が倒産した時は、生命保険契約者保護機構により契約者が保護されるようになっているが、保険金や解約返戻金が減ってしまうことが考えられるのだ。
債券投資
債券は、国や地方公共団体、企業などが、投資家から金を借りる時に発行する証書である。
銀行や証券会社などの金融機関、郵便局で購入が可能で、債券には、国が発行する「国債」や企業が発行する「社債」などの種類が存在する。
債券の発行元は、投資家に対して利子を支払い、償還日になると元本を返す。
購入後は、基本的に償還日を待つだけであり、定期的に利子を受け取れるため、資産運用の初心者でも始めやすい。
償還日が来る前に債券を売却して、利益を得ることも可能だ。
一方で、債券を発行する国や地方公共団体、企業などが償還日を迎える前に破綻した場合、利息や元本の支払いが滞るリスクがある。
債券を購入するときは、発行元の財政や業績を確認し、満期を迎える前に経営破綻するリスクがないか検討することが大切となる。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金を、運用のプロが株式や債券などに投資して運用する金融商品である。
その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みとなっている。
証券会社や銀行、郵便局などで購入できる。
投資信託の主なメリットは、数百円や数千円から始められる点だ。
また、投資家が出資した金は1つの大きな資金としてまとめられ、ファンドの運用方針にしたがい、複数の銘柄や対象で運用され、投資家からすると、少額で複数の国や銘柄に分散投資できることになるのである。
ただし、投資信託には元本保証が存在しない。
投資先の商品の値動きによっては損失が発生する。
加えてい手数料や信託報酬などのコストがかかるため、よく確認したうえで投資を行おう。
株式投資
株式は、株式会社が資金を調達するときに発行する有価証券である。
証券会社で証券口座を開設すると、取引できる。
株式を所有している人(株主)は、株主総会で発言をしたり重要な決議に投票したりできる権利を持つことになる。
株式投資の主なメリットは、購入した株式の株価が大きく上昇すれば、大きなリターンを得られる可能性がある点にある。
リスクを取ってでも大きなリターンを狙いたい人は、株式投資が向いていると考えられる。
また、投資先の企業が利益を得たときに、配当金を受け取れることがある。
株主に自社製品や優待券などを提供する株主優待を受けられる場合があるのも、株式投資の特徴だ。
ただし、投資先の企業の業績が悪化すると、株価が大きく値下がりするおそれがある。
また社会情勢や市場動向などの要因で、株価が下がることもある。
株式投資で利益を得るためには、さまざまな情報をもとに企業の業績や市場の動向を分析する能力が必要不可欠なのだ。
金投資
金投資は、実物資産である金に投資をすることを指す。
金貨や金地金(金塊)などの現物を購入する方法や純金積立、投資信託の購入など金投資の方法はさまざまである。
現物の金は、地金商や宝飾店、投資信託は証券会社や銀行などで購入できる。
金は、人工的に作り出せず埋蔵量も決まっている。
そのため、信用度が高く世界中のどこでも換金が可能となる。
また、景気の影響を受けにくく、急激な景気後退や戦争などが起こると価格が上昇しやすいため「有事の金」とも言われている。
もしものときに備えて現物資産を持っておきたい人は、金投資をするのも選択肢の1つだ。
一方で現物の金に投資をしても、株式や債券とは異なり利息や配当などを生み出さない。
現物の金を保有していると、盗難や紛失のリスクがあるのも金投資の注意点だ。
不動産投資
不動産投資は、アパートやマンションなどの賃貸不動産に投資をして家賃収入を得る運用方法です。不動産会社を通じて、マンションの一室や物件をまるごと一棟購入して開始する。
不動産投資は、需要があるエリアの物件に投資をできれば、毎月安定した家賃収入が期待できる。
給与や年金など以外に収入源を持ちたい人は、不動産投資をするのも選択肢の1つである。
また、金融機関から不動産投資ローンを借り入れることができれば、自己資金以上の物件に投資ができ、より高いリターンが期待できるのも不動産投資の大きな魅力だ。
一方で不動産投資は、空室が発生すると家賃収入が減少する。
また、地震や台風などで建物や設備が損害を受けると、修繕費用や立て替え費用が発生する。
このように不動産投資をする場合は、さまざまなリスクに対処しなければならないのだ。
NISA
株式や投資信託などの金融商品に投資をする場合、運用や売却によって得た利益に対して約20%の税金が課せられる。
そのため実際の利益は80%ほどに目減りしてしまう。
しかしNISAは、NISA口座を開設し毎年一定金額の範囲内で運用する場合には、運用して得た利益には課税されない。
そのため、少しでも利益を増やしたい方はNISA口座での運用を検討しよう。
なお、NISAには「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3つの種類が存在している。
一般NISAは株式・投資信託を年間120万円まで購入でき、最大5年間非課税で保有できる。
つみたてNISAは、株式・投資信託を年間40万円まで購入でき、最大20年間非課税で保有することが可能である。
つみたてNISAを選べば、毎月少しずつ積み立てられるのでさらに初心者向きといえる。
まとまった資金がない方も資産運用を始められるのが強みだ。
ジュニアNISAは未成年向きの口座で、一般NISAと同じく株式や投資信託の運用に用いる。
株式・投資信託は年間80万円まで購入でき、最大5年間保有できる。
ただし、2023年末でジュニアNISAは廃止され、2024年以降は新規購入ができないため注意しよう。
また、NISAの見直しにより、NISAは2024年から新しいNISAとつみたてNISAの2つの種類になる。
新しいNISAは2階建て構造で、1階部分で積立投資、2階部分で株式や投資信託の投資を行うことができるのだ。
iDeCo
iDeCoは、投資信託や定期預金などに毎月定額ずつ積み立てていくスタイルの資産運用方法。
適用されている年金制度などによって掛金(投資資金)の上限が決まっていること、基本的には60歳以上で受取ることが特徴だ。
公的年金だけでは老後が不安な方などに適した私的年金制度といえるだろう。
iDeCoは節税面でのメリットが多い点も優れている。
まず掛金は全額所得控除となるため、運用中は所得税や住民税を節税できる。
また利益に対しては全額非課税となり、受取時には公的年金等控除や退職所得控除が適用される。
ただし、原則60歳まで資産を引き出せない点や、運用状況によっては元本割れのリスクがある点に注意しよう。
★資産運用をしないとどうなる?
資産運用をしないと、インフレ(物価高)の影響を受けて資産が目減りする可能性が高い。
インフレの状況では、今100円で買えるものも翌年には100円以上の価格がついてしまう。
一方、資産運用をしないと金は増えないため、今預けている100円は将来も100円のままなのだ。
★資産形成との違い
資産形成と資産運用の違いは、目的と手段の違いにある。
資産形成は、将来に必要な資産を築いていくことを目的としている。
貯金や支出の削減などにより、資金を形成していくのだ。
一方、資産運用は、手持ちの資産を預貯金や投資商品などに配分して、効率的に増やしていくことを手段としており、株式投資や不動産投資などが挙げられる。
資産形成は資産運用の一手段として位置づけられる場合もあるが、段階の違いとしてとらえる見方もあ存在する。
資産形成をするには、まず元手となる資金をつくる必要がある。
少額でも、個人型確定拠出年金(iDeCo)や少額投資非課税制度(NISA)を活用した積立投資などにより資産形成を行うことができるのだ。
資産運用を行う際は、運用方針や目的を明確にしておくことが大切だ。
投資によって得られる利益は投資金額に比例して大きくなるため、投資対象や運用方法を検討する必要があるのだ。
★資産運用初心者は何から始めればいいか?
投資初心者はまず投資信託から始めるのがおすすめだ。
資産運用における代表的な投資商品として、個人向け国債、投資信託、株式があるが、投資の知識・経験ともに少ない初心者が始めるのなら、投資信託を選ぶのが得策といえる。
投資信託は5000円程度からと比較的少ない金額から気軽に投資をスタートすることが可能なのだ。
★資産運用で貯金はどのくらい必要ですか?
「そなえるお金」の目安額は月々の生活費の3ヶ月~1年分で、毎月の生活費が20万円であれば60万円~240万円ほど準備しておきたいところだ。
必要になったときにすぐに使えるように、預貯金など流動性の高い資産で準備しておくとよい。
証券会社によっては、100円から投資を始めることも可能だ。
ただし、資産運用は日常生活の上に成り立つものである。
そのため、収入から日々の生活に必要な資金と近々使い道が決まっている資金は別に取っておき、当面は使う予定がない残りの資金で資産運用を行うことをおすすめしたい。
資産運用の資金をもっと増やしたい時は、生活費に無駄がないか調べ節約することで、資産運用に回せる資金が増やせるだろう。
★資産運用のメリット
資産運用には、次のようなメリットがある。
・複利効果により、元本だけでなく利子にも利子がついて殖える。
・家賃収入や配当金などの不労所得を得られる。
★資産運用デメリット
資産運用のデメリットは以下のとおりだ。
・金が必ず殖えるわけではなく、元本割れするおそれがある。
・金融や経済の動向を読む力、不動産管理の知識などが必要になる。
★資産運用の注意点
資産運用をするときは、次の4つのポイントを意識しましょう。
- 余裕資金で資産運用をする
- 複数の方法で資産運用をする
- 長期運用と見直しを実施する
- 確定申告を忘れない。
それぞれのポイントを以下で述べる。
余裕資金で資産運用をする
資産運用の方法によっては、元本割れするおそれがある。
投資による損失が生活や将来にダメージを与えないためにも、余裕資金で資産運用を行おう。
もし余裕資金が少ない場合は、先述の通り生活費を見直し、余裕資金額を増やしたうえで資産運用を行うとよいだろう。
複数の方法で資産運用をする
特定の株式に資産全額を投資すると、株価が下がったときに資産も減ってしまう。
このように一つの方法で資産運用をすることはリスクが高いと考えられる。
そのため、資産運用を行うときは複数の資産に分散投資をすることでリスクを抑えることができる。
ほかにも、投資する地域や購入タイミングを複数回にわける方法もある。
複数の方法で運用し、資産を守ろう。
長期運用と見直しを実施する
短期間で多くの利益を得ようとすると、ハイリスクな投資を選択することになりかねない。
資産運用で失敗しないためには、長期的な視点で運用する必要がある。
なお、投資はタイミングによって適した方法が異なる。
定期的に見直し、投資対象や投資額を調整するようにしていこう。
将来と経済のために開始する
将来の経済的な不安を軽減するためにも、資産運用は必要となる。
また、資産運用をすることで経済が循環し、よりよい社会の構築にもつながる。
余裕資金を利用し、資産運用を始めてみようではないか。
確定申告を忘れないように
資産形成で得た金額が年間で20万に達した場合、確定申告を行う必要が生じる。
忘れると、追加徴税によって「無申告加算税」が課されることになる。
追加徴税とは本来納めるべき税額が正しく納付されていなかった場合に、その差額の徴収を受けることをいう。
追徴課税の内容によってはペナルティーとして、本来納めるべき税額に加算された金額を納める必要が生じてしまう。
原則として、納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額となる。
確定申告の追加納税とは、確定申告後であっても申告した納税額が本来とは違った場合に必要になるものだ。
申告した金額が正しい所得金額より少なかった場合は足りなかった分の納税額を追加で納め、逆に多い場合には還付が受けられる。
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★終わりに
どうだっただろうか?
資産運用を始めてみたいと思っただろうか?
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本記事を読んだ人は、これを機に資産運用を始めようではないか。
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