両建て取引を上手く活用することで、価格急変時のリスクヘッジになるだけでなく、証拠金不足による強制ロスカットを防いだり、利益を最大限に伸ばしたりと、様々なメリットを得ることができる。
但し、XMの規約に反した両建て取引を行った場合、利益取消や口座凍結などの重いペナルティが発生するおそれがあるので、両建て取引に関する基本的なルールと禁止事項を確認すること。
尚、本記事は「XMを含む海外FXのアフィリエイトは日本の金融庁から規制を受けている」という理由により、日本居住者を対象にしたものではないことを明記しなければならない(これを書かないと俺が逮捕される)。
目次
★両建て取引とは
両建て取引とは同一通貨ペアの売り・買いポジションの両方を同時に保有する取引手法のことをいう。
売り・買いポジションを同ロットを保有している場合、含み益と含み損は相殺されるため、急激な価格変動に対するリスクヘッジとなる。
それだけでなく、両建て取引を上手く活用することで、不利な状況での強制ロスカットを防ぐことはもちろん、損失をできる限り抑えて利益を最大限に伸ばすことも可能だ。
★同一口座内での両建て取引のみ可能
XMは、同一口座内に限り両建て取引が可能である。
原則として同一口座以外の両建て取引は禁止さされており、複数口座や異なる業者間での両建て取引を意図せず行った場合も、口座凍結や利益の取り消しなどのペナルティが発生することが考えられる。
特にFX初心者の方の場合、知らない間に意図せず禁止取引をしてしまっていることもあり、予期せぬ規約違反を防ぐためにも、予め両建て取引における禁止事項を確認しておこう。
★XMが両建て取引に禁止事項を設けている理由
多くの海外FX業者が両建て取引に禁止事項を設けている理由は、ゼロカットシステムを悪用した取引を防ぐためだ。
ゼロカットシステムとは、急激な価格変動などで口座残高を上回る損失が発生した場合でも、FX業者がマイナス分を補填して口座残高を”0”(ゼロ)にリセットするサービスのことだ。
これを悪用すると、XM内の2つの口座間で通貨ぺアの売りと買いのポジションをそれぞれ保有した状態で、相場に急激な価格変動が発生した場合、どちらか一方の口座では大きく利益が発生するのだが、もう一方の口座では最大でも口座残高分の損失のみとなり、マイナス分はゼロカットシステムによってXMが補填するため、トレーダーは2つの口座の差額分をノーリスクで獲得することが可能となってしまう。
このような一方的な不利益が発生するリスクを回避するために、XMでは複数口座や異なるFX業者間での両建て取引を禁止しているのだ。
★両建てのやり方
XMの両建てのやり方は以下のとおりだ。
経済指標時に両建てする方法
雇用統計などの大きな経済指標時にハイレバレッジで両建てする。
具体的なやり方としては、雇用統計のなどの大きな経済指標発表前に両建てでポジションを建てるのである。
ポジションを建てた場合、絶対に逆指値の損切注文をあらかじめ入れておこう。
雇用統計のなどの大きな経済指標時は、価格が大きく伸びる。
その際に、含み損ポジションとなってしまった方は損切りする。
もう片方の含み益ポジションが損切り幅より伸びれば利確しよう。
利益が出ている場合
利益がでている場合の両建てはおすすめだ。
具体的なやり方は、含み益となっている場合に相場が反転してしまったタイミングで、逆のポジションを建てるというものだ。
予想したトレンド方向に動くと思ってはいても、反対方向に相場が動いてしまうと、不安になるが、その際に両建てをすることで、含み益となったままポジションを保有することが可能なのだ。
★XMで禁止されている両建て取引
XMでトレードする際に、禁止されている両建て取引があることを知っておかなければならない。
それらを以下で述べる。
複数口座間での両建て取引
XMは複数口座間を跨いだ両建て取引を禁止している。
一人につき最大8口座まで口座開設が可能だが、これらの複数口座間で個々に売り・買いポジションを両建てした場合、規約違反となる。
複数口座にて多数のポジションを管理したり、EA(自動売買)を稼働したりしていると、両建て取引であることを認識出来ずに禁止行為を行ってしまう場合もあるので、注意しなけらばならない。
XM以外のFX業者間での両建て取引
XMの取引口座と、他業者の取引口座を利用した両建て取引は禁止されている。
国内FX業者・海外FX業者を問わず、全ての他業者との両建て取引が禁止である。
複数のFX業者を利用の場合は、保有中のポジションが意図せず両建て取引となってしまわないようにすること。
他業者間での両建て取引も確認できる?
XMで採用しているMT4/MT5のように、共通の取引プラットフォームを利用している場合、FX業者間で互いの取引履歴や顧客情報を確認することが可能である。
そのため、XMの口座と他業者の口座間で両建て取引を行われた場合、XMはその取引履歴を容易に把握することができる。
他のFX業者での取引だからばれることはないだろうと、禁止されている取引をしてしまうと、ペナルティが課せられることになるのだ。
複数人による組織的な両建て取引
XMは、複数人が組織的に両建て取引を行うことを禁止している。
例えば、意図的にどちらか一方の個人口座で買いポジション、もう一方の個人口座で売りポジションを同時に保有した場合、複数口座間での両建て取引が成立し、ゼロカットシステムを悪用したトレードが可能となってしまう。
たまたま友人と反対のポジションを保有した程度では問題にならないが、明らかに不自然な利益が発生している場合など、XMが複数人による組織的な両建て取引と判断した場合は禁止取引とみなされ、利益取消や口座凍結といったペナルティが発生してしまうのだ。
特定通貨のリスク回避を目的とした複数口座間での両建て取引
XMは特定の通貨のリスク回避を目的とした複数口座間での両建て取引を禁止しています。
例えば、ユーロドルの買いポジションを保有している状態で、「ユーロ」の暴落に対するリスク回避のために、異なる口座でユーロ円の売りポジションを意図的に保有したことが判明した場合、XMが禁止している両建て取引とみなされることがある。
この場合も、複数口座間での両建て取引と同じく意図せず規約違反となってしまうおそれがあるので、注意しよう。
EAを利用中の場合は要注意!?
XMにて複数口座を所持しており、その内いずれかの口座でEA(自動売買)を稼働されている場合は注意が必要である。
なぜなら、その他の裁量口座で保有しているポジションに対して、禁止されている両建てとなりうる特定通貨のリスク回避となるポジションや、全く同じポジションをEAが偶然建ててしまうおそれがあるからだ。
このような場合、意図せずEAが自動的に建てたポジションであっても、禁止取引とみなされてしまうのだ。
★両建て取引を行うメリット
XMで両建てを行うメリットについて述べる。
両建てをやってみたい人は以下を参照してほしい。
XMでは必要証拠金が”0″(ゼロ)になる
XMではFX通貨ペア、金(ゴールド)および銀(シルバー)については、同一口座内にて同じロット数の両建て取引を行った場合、ポジションの必要証拠金は”0”(ゼロ)となる。
他のFX業者では両建て取引に証拠金を必要とする場合が見られるが、XMでは必要証拠金を不要としている。
これによって証拠金に余裕が生まれ、不利な局面でも証拠金を維持したままポジションを保有できるため、強制ロスカットを防ぎ最良のタイミングでの損切りなどが可能となる。
但し、XMで必要証拠金が不要となるのはあくまでも同ロットでの両建て取引のみとなる。
異なるロット数で両建て取引を行った場合、必要証拠金が発生するので注意しよう。
XMのFX通貨ペア、金および銀以外の銘柄については、同ロット数の両建てポジションを保有した場合、必要証拠金はゼロにはならない。
買い注文もしくは売り注文の片方のみの証拠金が必要となるため、間違いがないようにしよう。
ポジションを保有したまま相場状況を様子見できる
XMの同一口座内で両建て取引をすることで、ポジションを決済せずに、今後のトレンドを様子見することができる。
例えば、保有中のポジションにおいて利益が発生している場合、反対ポジションもエントリーすることで、ノーリスクで今後もトレンドが継続するかどうか相場状況を見ながら、適切なタイミングで利益確定することが可能だ。
具体的には、トレンドが継続しそうな場合は片方のポジションのみ、トレンドが終了しそうな場合は両ポジションを決済するということである。
そうすることで、強制ロスカットを防ぎ、損失を回避して少しでも多く利益を獲得することが可能となるのだ。
相場トレンドに合わせて異なる取引手法が同時に行える
XMでは相場のトレンドに合わせて長期ポジションを保有しながら短期ポジションを保有するという両建てを活用して保有時間の異なる手法の取引を同時進行で行うことが可能である。
スイングトレードやデイトレード、スキャルピングなど、異なる取引手法を組み合わせることにより、より大きな利益を獲得するチャンスを得ることができるのだ。
XMポイント(XMP)を往復分獲得可能
XMでは、取引するごとに、取引ボーナスや現金に交換できるXMP(XMポイント)が溜まる「XM ロイヤルティプログラム」を実施している。
スタンダード口座とマイクロ口座を利用している場合、両建て取引によって往復分のXMポイントを獲得することが可能だ。
但し、意図的なXMポイント狙いの両建て取引は規約違反となるため、注意が必要だ。
★両建て取引を行う際の注意点
両建てには気をつけねばならないことがあり、それについて述べる。
長期保有の両建ての場合スワップポイントに注意
日を跨いでポジションを保有すると、通貨間の金利差による調整損益の「スワップポイント」が毎日発生する。
XMで提供しているFX通貨ペアには、プラススワップよりもマイナススワップの方が大きいものもあり、そのような銘柄の両建てポジションを日を跨いで長期間保有すると、スワップポイント分の損失が発生してしまう。
指標発表時の両建てには要注意
両建て取引では、売り・買いと2つのポジションを保有することになるため、両建てが上手く機能しなかった場合は、損失も通常の2倍になってしまう。
特に、重要な経済指標発表時は相場が急変動しやすいため、両建て取引をすると損失が膨れ上がりロスカットになるおそれがある。
相場が落ち着いている時の両建て取引には多くのメリットがある一方で、相場が乱高下している時の両建て取引はリスクを伴う。
両建てを行う場合は、相場が比較的安定していても、相場状況を常に注視することをおすすめする。
★両建て解除を行う方法
両建ては解除することもできる。
その方法について解説を行う。
両建て取引の決済タイミングについて
両建て取引を行った場合、両建て取引のポジションは同時決済(両建て解除)を行う必要がある。
なぜなら売りポジションと買いポジションをそれぞれ個別に決済すると、時間差で含み損の拡大・含み益の減少などを招くことが考えられるからだ。
XMのMT4(メタトレーダー4)/MT5(メタトレーダー5)には、「両建て解除」機能が搭載されているため、簡単な手順で両建て解除が可能だ。
片方のポジションのみ決済する場合は要注意
両建て取引中、売りまたは買いポジションのいずれかのみを決済する場合、証拠金維持率の低下に注意が必要だ。
XMでは同ロットの両建て取引では必要証拠金が0となりますが、売り・買いのどちらかのポジションを決済した時点で両建て取引が解除され、取引量に応じて必要証拠金が発生する。
強制ロスカットを防ぐために両建て取引を行った場合、片方のポジションのみを決済することで急激に証拠金維持率が低下し、ロスカットラインを下回ることがあるのだ。
XMのMT4/MT5での両建て解除方法
XM専用のMT4/MT5に搭載されている「両建て解除」機能を活用することで、簡単に両建てポジションを同時決済することが可能だ。
MT4/MT5にて両建て解除を行う方法は以下のとおりだ。
手順1 両建て取引中ポジションの注文変更
MT4/MT5内のターミナルにて、①両建て取引中の通貨ぺアを右クリック後、②「注文変更または取消」を選択する。
手順2 「両建て解除」の選択
「注文種別」から「両建て解除:通貨ペアを指定」を選択。
手順3 「両建て解除」完了
「両建て解除」と記載された黄色いボタンが表示されるので、対象の通貨ペアであることを確認の上、問題なければクリックする。
以上で両建て解除が完了となる。
★終わりに
両建てについて解説したが、やってみたいと思っただろうか?
上手く使いこなして大きく儲けようではないか。
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